世界をただ『置いてる』だけのゲーム『Gothic 1 Remake 体験版』レビュー・評価②

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前回はのっけから村人をぶん殴り、ぶっ殺されるという

さんざんな結果に終わったが、

今回は外に出られるということでまたダッシュで外に出てみた。

今回はRTX5070を使ってみたが

画質はかなりきれいだ。ちょっと見惚れてしまう。


舞台は巨大な結界に閉じ込められた流刑地である

主人公は勇者でも英雄でもない。囚人である。

いきなり『コロニー』という世界に放り込まれる。

さてこれから何をやるゲームなのかと説明を待ってたところ。

「ほな、生きろ」

そんな感じである。ガイドもへったくれもない。

ドラクエで例えるなら

単に主人公が村人で、『アレフガルドに置き去りにされる』

といったゲームである。なんというひどい話だ。

説明は少ない。目的地マーカーもない。ガイドもない。

おまけにオートセーブもない。

おまけに『Gothic』には最初から助ける人がいない。

狩りに誘われた。ついて行った。

死んだ。

終わりである。

このゲームは最初からプレイヤーを守る気がない。

道端で転んでも誰もいない。

死んでも誰もいない。

セーブを忘れても誰もいない。

『ちょっと!不親切すぎないですか!?』とぼやいてみても

この世界には不親切な人すらいない。

それが『ゴシック』の世界である。


ミートバグを倒す

というわけで世界観がちょっとわかったので

その後は少し真面目に遊んでみた。

倒した敵は『ミートバグ』。

経験値は10XP。派手な演出もなく、踏んだらつぶれたって感じ。

レベルアップもしない。

その後、炭鉱でモールラットを倒した。

矢を拾った。つるはしを拾った。40XP

『自由…と言っていいのか?これは』という疑念を持ちながらも

なんか気になるゲームなのでもうちょっと続けてみる。


秘密基地を作りに行く感覚

『自由とは一体何なんだろう?』

ゴシックを遊んでいて思い出した。

子供の頃の秘密基地遊びである。

駄菓子屋へ行ってもいい、本屋へ行ってもいい。

マルナカに行ってもいい。

友達の家にいきなり行ってもいい。

子供の時の遊びなんてそんなもんだ。

誰も指示しないし、誰も導かない。

だから自分で決める。

その構造に『Gothic』もよく似ている。

洞窟がある。モンスターがいる。

人がいる。クエストがある。

寝床がある。といった感じで

ただ置いてあるだけ。

そこへ行くかどうかはプレイヤー次第だ。

だから発見したことが妙に記憶に残る。

洞窟を見つけたのも自分。

モンスターを倒したのも自分。

寝床を見つけたのも自分。

誰かに教えてもらったわけじゃない。

自分で見つけたからこそ、妙に記憶へ残る。

その感覚が、子供の頃の秘密基地遊びによく似ていた。


「ゲームを攻略している」のではなく「世界を覚えている」

そもそもこのゲーム、攻略している感覚があまりないのである。

最近のRPGなら、

「次はここへ行ってください」

「この人に話してください」

「このアイテムを取りましょう」

と、ゲーム側がどんどん案内してくれるが『Gothic』は違う。

気付いたら、

「あの洞窟どこやったっけ?」

「あの感じ悪いおっさんどこにおったっけ?」

「炭鉱へ行く道こっちやったよな?」

みたいなことを考えてて、

『攻略情報』というより『地理』を覚え始めるのだ。

ゲームのシステムを理解するより先に、

世界そのものを覚えようとしている。

まるで知らない町へ引っ越してきた人みたいである。

気付けば攻略情報より先に、コロニーの地理を覚えていた。


このゲームで覚えてるのは攻略法ではなく、場所である。

「あの洞窟どこやったっけ?」

「炭鉱こっちやったよな?」

攻略情報より先に、コロニーの地理を覚えていた。

ドラゴンクエストの主人公は特別な存在である。

普通のファンタジーは勇者、選ばれし者、伝説の血筋。

しかし『Gothic 1 Remake 』の主人公は

本当にただの囚人である。

誰も歓迎せず、誰も期待しない。

誰も助けてくれない。

だからこそ、

『おいおい、あの魔物なんや!?』

『モールラット?っていう名前なんかいな』

『あれ、攻撃してくるんかな?』

『勝てるんやろか?』

といった感じの初対面感があるから

『モールラット』を見つけて倒しただけでも少し楽しい。

つるはしを拾っただけでも覚えている。

そういった感じで当たり前の行動なのに

『Gothic 1 Remake 』の世界が妙に気になってくるのである。


今の定番とは逆を行くゲーム

『Gothic』の原作は2001年のゲームだ。

今遊ぶと古い部分も当然ある。不便な部分もある。

しかし、最近のゲームのように、かなり遊びやすく整備されたりしてるのに慣れてるとあまり味わえない感覚がある。

『ダークソウル』『SEKIRO』といった感じの便利さを削った結果、よりも更に上の感じのゲームが『Gothic 1 Remake 』だ。

今の時代に『Gothic』リメイクしてきたのもなかなか面白いかもしれない。この不便すぎる『Gothic 1 Remake 』というゲームがプレイヤーにどう刺さるのかは結構見ものである。


置いとくだけのゲーム。

このゲームは自由度が高いのではない。

ただ、世界を置いてあるだけだ。

プレイヤーを放り込む。

洞窟がある。

人がいる。

モンスターがいる。

クエストがある。

あとは好きにしろ。

そんなゲームである。

道にいるおっさんに話しかけるのも、うしろからいきなりどつくのもプレイヤー次第。

自分は勇者ではない。

囚人である。

しかし、その感覚が妙に新鮮。

景色や空気感も魅力なので、遊ぶならPS5や高性能PCでじっくり遊ぶ方が、この世界を味わえる気がした。

言っている意味が分からないかもしれない。

でも遊べば分かる。

気付けばモールラットを追い掛け、

寝床を探し、

コロニーを歩いている。


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