「カタッ」「コトッ」が心地いい。ボードゲームを遊んでいる気分『カルドセプト ビギンズ』音・レビュー|

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今日のブログ執筆場所は喫茶店である。

エアコンと隣の客の会話がBGMとなってる感じがして、

作業に集中しやすく、気持ちがええ。

どんどんしゃべってくれ。

というわけで、今日は『カルドセプト ビギンズ』の音のこだわりについてである。

ゲームをプレイしてて、

「音が気持ちいい。」

そう感じる作品はなかなか少ない。

迫力ある爆発音。大きな剣戟。重低音のBGM。

そういった派手な演出は数多く存在する。

しかし『カルドセプト ビギンズ』は

カードを置く。カードを選ぶ。ページを送る。

その一つひとつの操作音が、驚くほど心地いい。

遊び始めは気にも留めていなかったが、プレイ時間が増えるほど、このゲームが「音」を大切に作っていることへ気付いた。


カードを置く「カタッ」「コトッ」が気持ちいい

特にカードを配置する時の効果音がいい。

カードを出すたびに、

「カタッ。」

「コトッ。」

そんな乾いた音が鳴る。

むしろ地味である。それなのに何度聞いても心地いい。

まるで厚紙でできたカードをテーブルへ置いたような感覚がある。

ゲーム画面を見ているだけなのに、指先では本当にカードを置いているような錯覚を覚えた。

この小さな演出だけで、デジタルゲーム特有の無機質さが薄れ、アナログボードゲームらしい温かみが生まれている。


カードを選ぶ音にも手触りがある

カードを選択する時の音も印象的だった。

シャアン。」

「キシャッ。」

画面上ではカーソルを動かしているだけなのに、まるでカードを指で引き抜いているような音が鳴る。

この音のおかげで、

「どのカードを使おう。」

と考える時間まで楽しく感じられた。

普通ならメニュー操作で終わる場面だ。

しかし本作では、カードを選ぶという行為そのものに気持ち良さがある。

細かい部分だが、この積み重ねがプレイ体験を大きく変えている。


紙をめくるような感覚

メニュー画面を触っていても同じだった。

画面が切り替わるたび、

ページをめくるような感覚がある。

カードゲームのルールブック。

分厚いカードファイル。

昔遊んだボードゲーム。

そんな記憶を思い出させるような音とテンポで画面が進んでいく。

ゲーム機で遊んでいるというより、

友達と机へ広げたボードゲームを遊んでいる感覚が強かった。

大人になった今なら、あの頃とは違って、

今はコーヒーも飲めるようになった。

アイスコーヒー片手にゆっくり遊んだら、きっと最高やろうなぁ…。


最近のゲームは演出が豪華。

映画のようなカメラワーク。派手なエフェクト。立体音響。

もちろん、それも魅力である。

しかし『カルドセプト ビギンズ』は違う方向を目指しているように感じた。

「触っていて気持ちいい。」

そこへ力を入れている。

何気ない操作を、気持ちよく感じられるよう工夫している。

だから長時間遊んでも疲れにくい。

操作すること自体が自然と楽しくなってくる。


携帯機で遊ぶと魅力がさらに伝わる

途中から携帯機でも遊んでみた。

すると印象が少し変わった。

テレビではBGMや周囲の音へ意識が向きやすい。

しかし携帯機は画面との距離が近く、音も耳元で聞こえる。

「カタッ。」

「コトッ。」

「シャアン。」

「キシャッ。」

こうした細かな効果音がより鮮明に伝わってきた。

携帯機で遊ぶ方が、このゲームの音作りの良さを感じやすいかもしれない。

何気なく遊んでいるだけでも、カードゲームらしい空気をしっかり味わえた。

さらに面白いのは、これらの効果音が決して自己主張しすぎないことだ。

派手に耳へ飛び込んでくる音ではなく、プレイヤーが無意識のうちに心地良さを感じる絶妙なバランスで鳴っている。

何試合も遊んでいるうちに「『カルドセプト ビギンズ』って、なんか触っていて気持ちいいな」と感じ始める。

ゲームの面白さはルールや戦略だけで決まるものではない。カードを置くたび、選ぶたび、ページを送るたびに小さな満足感を積み重ねることで、「もう一戦だけ遊ぼう」という気持ちを自然と引き出してくれる。

この丁寧な音作りは、ゲームの快適さそのものを支えている隠れた名演出だと感じた。


音がゲームの世界観を作っている

『カルドセプト』は画面を見るだけでなく、耳でもボードゲームらしさを感じさせてくれる。書物の中で遊んでるよう。

BGMも比較的控えめで、効果音を邪魔しない作りになっている。

『カルドセプト ビギンズ』は、効果音そのものが世界観を支えている。

一枚カードを置く。デッキを開く。メニューを送る。

どれも現実のボードゲームを思わせる音になっているから、自然とゲームの世界へ入り込める。

もしこれらの音が無機質な電子音だったら、ここまで没入できなかったかもしれない。

SEがそんな縁の下の力持ちのような存在だった。


まるで「書物の中の世界」

『カルドセプト ビギンズ』を遊んで感じたのは、カードゲームらしい雰囲気を音で表現していたことだ。

カードを置く「カタッ」「コトッ」。

カードを選ぶ「シャアン」「キシャッ」。

本をめくるような操作感。

どれも細かな演出だが、それらが積み重なることで、本当にテーブルでボードゲームを遊んでいるような気分になれた。

ゲームシステムの面白さばかりに目が向きがちな作品だが、この丁寧な音作りも『カルドセプト ビギンズ』の大きな魅力の一つだと感じた。

最近は完成度の高いゲームが数え切れないほど発売されている。

だが『カルドセプト ビギンズ』は、紙のカードゲームを遊んでいる感覚を徹底して大切に作られている。

画面を見ているだけなのに、カードの質感まで伝わってくるような錯覚を覚える。

この感覚が、とにかく気持ちいい。

こういう細かな積み重ねがあるからこそ、作品全体のクオリティが高く感じられた。

めっちゃ、まじめに締めたけど、

ほんとにそう思う!

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