『ドラゴンクエストVII Reimagined』でダーマ神殿の名前が出てきた時、わしが考えていたのは転職のことだった。
ダーマ神殿へ向かう途中から、もう仲間たちの転職先まで考えていた。
「マリベルは魔法使いが似合いそうやな。」
「ガボは武闘家か。いや、意外と僧侶もありかもしれん。」
ようやく転職できる。
そんな気分でダーマ神殿へ向かった。
ところが、待っていたのは転職どころではない。
ダーマ神殿はすでに悪の手に落ち、こちらの力まで奪われてしまった。
誰を何の職業にしようか♪ るんるん♪
そこから一転。
何もできない暗く荒れ果てた町へ突き落とされた。

転職システムが解放される楽しい区切りだと思っていた場所が、物語の中でもかなり苦しい戦いの始まりだった。
| ダーマ編で印象に残ったこと | わしが感じたこと |
|---|---|
| ダーマ神殿へ向かう前 | 仲間の転職先まで考えていた |
| 到着後 | 力を奪われ、一気に絶望へ |
| 戦闘 | 魔法を封じられ、回復手段を温存しながら進んだ |
| 物語 | 人間の妬みや劣等感まで利用される |
| 転職解放後 | システム解放より「自由を取り戻した」感覚が強かった |
なんでわしはいつもこうなんねん。
街に入った瞬間から漂う嫌な空気
たどり着いた街には、まるで活気がなかった。
歩いているだけで嫌な感じがする。
人を騙そうとする者もいれば、他人を信用していない者もいる。
誰かが困っていても、自分さえ生き残れればいい。
そんな空気が街全体に広がっていた。
「なんや、この街。」

明るいダーマ神殿を想像していただけに、この落差はかなり大きかった。
ただ荒れた建物が並んでいるだけなら、ここまで気味悪くは感じなかったと思う。
この街で嫌だったのは、人間の中にある欲や疑いが見えてくることだった。
絶対、嫌やわ。こんな町。
職業を奪うという設定が思っていたより重かった
「職業を奪われる」と聞いた時は、戦士や魔法使いになれなくなる程度の話だと思っていた。
実際にダーマ編を進めると、それよりずっと重く見えてきた。
自分が何者になるのか。
これからどう生きるのか。
それを自分で選ぶことまで奪われているように感じた。

魔物が建物を壊して町を滅ぼすのではなく、人間が持っている希望や弱さにつけ込んで内側から壊していく。
だからこそ、
「これ、ほんまに助けられるんか。」
と思うほど、先が見えなかった。
魔法を封じられた戦闘まで苦しかった
物語だけではなく、戦闘でも自由を奪われた。
ダーマ編では魔法を封じられているため、いつものようにホイミやベホイミ、「まんたん」で簡単に立て直せない。
盗賊みたいな見た目のフーラルから回復効果のある「奇跡の石」を渡されるものの、連戦するたびにHPが減り、薬草や上薬草も少しずつなくなっていく。
MPが残っていても呪文は使えない。
そこで、ブーメランのように複数の敵をまとめて攻撃できる武器を使い、できるだけ早く敵の数を減らしながら進んだ。
回復できる回数そのものが限られている。
この状況が地味にきつかった。
町の人々が力を奪われている中で、こっちも普段通りには戦えない。
そして、ようやく話が進んだと思ったところで、信用していた人物に裏切られる。

「えぇぇ~…!ここで裏切るか?普通…」
それまで進んできたダンジョンを、またやり直すことになった。
回復手段を気にしながら戦い続け、
「ようやく抜けられる。」
と思ったところで、また落とされる。
体力だけではなく、遊んでいる側までじわじわ削ってくる。
そう、魂の剣みたいに。

ネリスまで敵になるとは思わなかった
その中でも印象に残ったのが、病弱なネリスだった。
体が弱く、自分に自信を持てない。
そんなネリスの心の隙へ魔物が入り込んでいく。

ここで嫌だったのは、何もないところから悪意を作られたようには見えなかったこと。
もともと人間が持っている妬みや怒り、劣等感につけ込まれている。
誰でも、
「なんで自分ばっかり。」
と思うことくらいはある。
そこを広げられ、最後には別の誰かを傷つける側へ回ってしまう。
ネリスも魂の剣を手にし、こちらの敵として立ちはだかった。
一番守られる側に見えた人物が敵になる。
ここはかなりどす黒かった。
悪い魔物を倒せば全部元通り。
そんな単純な話にしなかったところが、わしには強く残った。
鏡の仕掛けまで越えて、ようやくアントリア戦へ
終盤には、石像を動かして鏡の光を反射させ、玉を壊していく仕掛けも登場する。
大神官を封じている力を解くために必要なのだが、石像の向きや光の通り道を考えなければならず、ここもかなり苦労した。

魔法を封じられたまま戦い、人に裏切られ、仕掛けまで突破する。
そこからアントリアを倒し、ようやく転職できるようになった。

最初にダーマ神殿へ向かっていた時とは、転職に対する印象がかなり変わっていた。
単に新しいシステムが使えるようになったというより、
「ようやく自由に職業を選べる。」
という感覚の方が強かった。
事件が終わっても、少し引っかかった
事件が解決すると、あれだけ苦しんでいた人々が町を出ていったり、それぞれの道へ進み始めたりする。

それを見ながら、
「これでほんまによかったんやろか。」
という引っかかりも残った。
わしはダーマ神殿と聞いて、転職できる楽しい場所を想像していた。
それが実際には、人間の弱さまで見せられる長い話だった。
そして、ようやく取り戻した転職の自由。
さて。
誰を何にするか。
……と言いたいところだが、最初から決めていた。
マリベル、魔法使いになれ。
【攻略記事はコチラ】

コメントを残す